年金記録漏れ問題の背景にあるもの
社会保険庁の年金記録漏れが5000万件にも及ぶということが話題になっている。
「社会保険庁は何やっている」とか「潰してしまえ」という声が高いみたいだけど、
この問題の本質は、年金記録の照合という地味な仕事を一生懸命やるということが
組織の中で評価されないということにあるのではないだろうか。
エレベーターや遊具の事故だって、「メンテナンス」という地味な仕事を
軽視した結果だろうし、農林大臣が自殺した緑資源機構の問題でも、
「森林の整備」という地味な仕事を嫌がり、「林道の整備」という
おいしい仕事だけを追求した結果ではないだろうか。
こうした、「地味な仕事を軽視する」という風潮を一掃しないと、
また同じ問題を繰り返すだろうし、他の組織でも同じ問題が起きる。
マスコミや国会で、こうした本質的な議論が起きないのは、
彼ら自身が「地味な仕事」を軽視しているからに他ならないのだろう。
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コメント
賛成!
高級官僚は、地味な仕事をバカにするところがある、と思います。
特に厚生省のキャリアは、社会保険庁なんてと思っていたのでしょう。
投稿: 経済ニュースゼミ | 2007年6月 6日 (水) 12時12分