「鳥の恩返し」
ある人から聞いた話。
昔々、弱っていた鳥を助けたおじいさんとおばあさんがいました。
その夜、家の戸をコンコンたたく音がしました。
「どなたですか。」
「さきほど助けていただいた鳥です。お礼に参りました。」
というので、戸を開けると若い娘がいて、
「助けてくださったお礼に機を織って差し上げます。」
というので、機織部屋に案内したところ、
娘は「決して中を覗かないでくださいね。」と念を押した。
バタバタと音がしていたが、しばらくして音が聞こえなくなった。
不思議に思っておじいさんとおばあさんが、機織部屋を覗いたところ、
箪笥の中の織物やなにもかもがなくなっていた。
鳥はツルではなく「サギ」だったのです。
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